映画 オススメ 【コンディジョン】
GW中に観賞した映画を紹介したいと思います!
本日紹介する映画は「コンテイジョン」です!
価格:1,100円 |
価格:1,650円 |
『コンテイジョン』(Contagion)は、2011年のアメリカのスリラー映画。高い確率で死をもたらす感染症の脅威とパニックを描く。
以下ネタバレ注意!!
2011年の公開時には、スティーブン・ソダーバーグ監督が豪華スターを揃えて謎のウィルス発生による病気の蔓延を描いたSFパニック映画だった。ところが、新型コロナウイルス、COVID-19によるパンデミックの恐怖に世界が恐れおののく2020年の今、この映画は突如、現実を踏まえたディザスター映画に変化した。もう絵空事ではないのが怖い。
映画は一人のアメリカ人女性ベス(グウィネス・パルトロウ)が、香港の空港で咳き込みつつ電話をするシーンから始まる。続いて香港の雑踏の中で、若者が熱でふらつきながら車道に倒れこむところを見せる。ここに「2日目」の文字が出て、ドラマの進行に日にちを重ねていく。
ミネアポリスの自宅に帰ったベスは発熱、発作をへて、運ばれた病院で突然亡くなり、まだ幼い息子も似た症状で死んだ。残された夫のミッチ(マット・デイモン)は隔離されて調べられるが、妻を死なせた病原菌に対して免疫があることが判る。彼の前妻との間に出来た娘にも免疫があるらしいが、実際には不明だ。この間にも謎の病気の感染者の数は増え続け、医療機関によるベスの感染経路の追跡調査が始まった。
DHS(国土安全保障省)の職員は生物兵器によるテロを疑い、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のエリス・チーバー博士(ローレンス・フィッシュバーン)は、事実確認のためにエリン(ケイト・ウィンスレット)をミネアポリスに派遣する。彼女の調査でベスが発生源というところまで行きつくが、エリン自身が感染に倒れたことで、ベスがどこで、何から感染したかはわからない。治療薬の開発には時間がかかると想定され、ハイウェイや州境は封鎖されている。この間にも感染者が倍増、スーパーやドラッグストアが襲われている、というような描写が怖い。明日は我が身かもしれない。
ブログでレンギョウを使った薬の使用で自分の感染が治ったと書いて大儲けするフリーライターのアラン(ジュード・ロウ)の姿もリアルだ。医療関係者は発生源を突き止めて治療法を研究。自らを犠牲にしながら治療薬の開発に命を懸けるが、その一方にはこの混乱を利用して金もうけに走る者もいれば名前を売りたがる者もいる。感染の進行とともに買い占めが起こり、暴動が起き、ゴミの山が出来て都市は荒廃し、崩壊する。ドラマの進行にあわせて8日目、14日目というように100日すぎまで日にちが出て最後を締めくくるのが最初に戻って1日目。このとき観客は真の発生源を目にすることになる。悪夢とはこんな形で何気なく発生する!
Text: Sachiko Watanabe
『コンテイジョン』スティーブン・ソダーバーグ監督(2011)
Netflix、Amazon Prime、U-NEXTなどで配信中